均一な厚みの液膜を転写する高速塗装の方法

液膜を転写する塗装方法には、口ールコーターおよびカーテンフローコーターが使用されます。

(1)口ールコーターには、ナチュラル形とリバース形の2種類があります。ピックアップロールで外壁塗装を均一に巻き上げ、膜厚調整の役目をするドクターロールに移送され、均一な厚みの液膜状態を保ったままコーティングロールに移動し、この口ールから被塗物に転写されます。ナチュラル形はコーティング口ールと被塗物の移動方向が同じであり、リバース形のそれは逆となります。リバース形はロール目が付きにくく均一な膜厚が得られ、リバースコーターはヘラ付けする時に、ヘラと被塗物が反対方向に動いていると考えればよいかと思います。一方、ナチュラルコーターはドクターロールで均一化した液膜の断面をコーティングロールで引き裂くように、被塗物に塗料を押し拡げてゆくイメージです。そのため、リバース形に比べるとロール目が残りやすく、膜厚の調整も難しくなります。

(2) カーテンフ口ーコーター装置について、塗料をポンプでヘッドヘ吸い上げ、均一な隙間(スリット)から押し流すと、まるでカーテンのような液膜ができるので、この名前が付いたのではないでしょうか。一定速度で動くコンベアに乗せた被塗物がカーテン液膜を通過すると、外壁塗装が塗られます。カーテンの厚さが均一ならば、塗付量は均一になります。作業効率が良く、合板、スレート板など平板の連続塗装に適しているとされています。ただし、この方法の欠点は①曲面を有する被塗物には塗れないところができてしまうこと、②薄く塗れないことです。外壁塗装を流すスリット幅を0・4㎜以下にするとカーテン駅幕が切れやすく、最低でも0・5~0・6㎜程度にすると作業がしやすくなるのではないでしょうか。塗付膜厚は被塗物の移動速度(コンベア速度)に依存し、流速が0・5m/Sで、コンベア速度が2・5m/Sであれば、塗付膜厚はスリット幅の約5分の1となります。

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