塗料の乾燥・硬化(塗膜の形成)

建築における塗装工事は,工場で生産される塗料を建築現場等において,被塗面に塗装し,塗膜を形成し,その目的を達成するが,この液体である塗料を塗装としての固体に変化させる過程を一般に乾燥・硬化といっている。

この乾燥・硬化の過程は,建築工事のように現場作業によって行う場合は,塗装作業終了時点から,人為的な操作によらず,自然のエネルギーによって進行するもので一般に自然乾燥型というものである。

塗装工事において,最も重要な過程のlつがこの乾燥・硬化であり,この過程がスムースに進行し,正常な塗膜を形成しなければ,いかにすぐれた品質の塗料を用いて,塗装を正確に行っても,塗装の目的を達成し性能を発揮することにならなし、。

特にこの過程は,塗装工事全体の流れの中でも,目視等を含め管理されていない無人の状態で自然環境に委ねられることとなり,一般に軽視しがちである。この過程を終了した結果に基づき,その良否を判定するもので,自然環境であり乾燥・硬化のためのエネルギーとなる温度またはそれを害する湿度などの条件を推定し,乾燥・硬化の過程をコントロールしなければならない。

また,この乾燥・硬化は,その塗料に用いる展色材である合成樹脂等の種類によってそのメカニズムが異なり,より複雑化しており,その管理を容易でないものとしているが,それぞれの役割を十分に理解し,塗料の乾燥条件を設定するよう管理しなければならない。

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