外壁工事に使われる塗料用シンナー

また、「ペイント薄め液」とも呼ばれる「塗料用シンナー 」は、どの現場にも持ち込まれているが、このシンナーには、溶解力がまった くないので、樹脂成分がだんご状態になってしまいます。

一方、各種の溶剤系塗料の希釈剤として塗料用シンナーが指定され ているが、誤ってラッカーシンナーで薄めてしまった場合にも問題が 発生する。ラッカーシンナーの方が強い溶解力があるので、一見、よく混合されているように見えるが、そのまま塗装すると、艶引けした り、 2回塗りしたときにしわになり仕上がり異常を起こすことになります。 従って、シンナーはどのようなものでもよいという訳ではなく、各塗料の専用シンナーを使わなくてはならない。 実際の現場作業の場合、対象物の特性や気象条件によって極度に塗装作業性が悪い場合があります。このようなときに、作業性を高めるため に、シンナーを加えれば、塗りやすくなって、作業スピードが上がりますが、単に、作業性だけで判断してシンナーを加えると、仕上りの異常 等を起こすこともあるので注意しなくてはなりません。

外装材の塗装の場合は、外気に開放され現場で作業をするので、周 辺に拡散して作業環境に与える影響が少なく、また、紫外線や雨風の 影響を受けることから、技術的に性能の高い溶剤系の塗料を使わざるを得ないことが多いが、火災の防止や安全衛生、あるいは、環境保護の面から問題が多くなっています。このため、 VOC (揮発性有機化合物;VolatileOrganicCompound) 対策の一環として弱溶剤化が進み、また、 PRTR法により指定されたトルエン等の化学物質の使用を回避するための配合変更が進んでいます。

溶剤系の塗料の方が一般的に高性能であるとしても、外壁工事をする戸建住宅の塗り替えの場合は、作業現場が隣家と接していることが多く、お客様が 住んでいる所で作業をするので、今後は、環境にやさしい水系の塗料を使う方向に行き着くことと思われます。